TVS

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たまにはカメラの話など。

これはフィルムカメラで、CONTAXのTVSというやつ。

カメヲタの自覚症状はないものの(笑)やはりそれなりの数のカメラを持っている。いわゆる中判や大判は別として135フィルムを使用するカメラも複数あるのだけど、仕事のときなら迷わずペンタックスのSLRを持って行くのだがさすがに近所の散歩やちょっとした外出にはでかすぎる。「カバン」を持って歩きたくないシーンもあるし。そういう時にはやはりコンパクトカメラの出番というわけ。
ただ、いちおう写真でメシの種を稼いでいるし出先でちょっとしたスナップを頼まれる事もないではないからやはりそれなりの機能性は持ったものを持ち歩いていないといけないという意識もあってこのカメラをよく持ち歩いていた。

性能と言わずに「機能性」と言っているのは、端的に言えば「描写性」とかそういう高次元な事だけではなく「便利さ」とかそういう機能そのものが問われる事もあるので。。ということかな。はっきり言ってコンパクトカメラとして一番性能が良くて使い易いのはこのカメラではないと思う。例えばGR1なんかのほうが遥かにカメラマンっぽい。(笑)
ただこのカメラにはズームレンズがついていてしかも28-56ミリと充分な広角域から標準までをカバーし、一眼レフ用の広角ズームにありがちなディストーションもほとんどなくライカMのズミクロンと較べても充分に比較の対象になり得る空間描写をする。お世辞にも軽量ともいえないのでことスナップ用のコンパクトカメラとして考えた場合には明らかにGR1に軍配が上がるけれども、ディストーションフリーでAE/AFの使えるカメラとして考えた場合には実は貴重な選択肢になる。たとえGR1のレンズがいくらシャープでもあのカメラで縦位置に構えてポートレートを撮ったりテーブルトップの接写をしたりしたいと思うヒトはあまりいないだろう。そういう時にはTVSのほうがかなりマシだ。

欠点もあって。まずは開放F値がちょっと暗い。オマケにF3.5-6.5と変動する。開放以外でも絞り値の補正はないので望遠側にズームするとシャッター速度は相当遅くなる。ミラーショックが無く適度に重いので手ぶれはしにくいけどある程度の技量が求められる瞬間ではある。
次に難点を挙げればマニュアル露出とかは無い。AFは解除できるけれどもマニュアルで焦点調節できるといっても距離計連動ではないので単なるゾーンフォーカスのようなものだ。要するにそういう点は完全にAE/AFのカメラだ。もっともレンズのF値が変動する以上はマニュアル露出を付けてもとてつもなく使いにくいものになってしまうのでこの割り切りは正解だろう。
AEカメラとしてみた場合に露出補正がライバル機種と較べてやりにくいのもちょっとマイナス。ダイヤル操作でワンダイヤルではあるんだけどフラットなトップデザインにこだわった結果お世辞にも回し易いとはいえない。両手が操作に必要。

CONTAX T シリーズの共通の欠点として「タイムラグの長さ」を挙げられることがあるけど実は隠し機能として「レリーズボタンの半押しでAF駆動する」ように設定変更できて、その設定だとタイムラグはほとんど気にならなくなる。(むしろ極小の部類)デフォルトで「シャッターレリーズ後にAF駆動してその後シャッター作動」に設定されているのは半押しでレンズを駆動していると、AFコンパクトとしては異例にきちんとした金属バレルに収まった重たいレンズを頻繁に駆動することになりバッテリに負担をかける。。ことからそれを回避するための配慮らしい。もっともこのカメラの場合はズーミングも手動で電気は使わないしストロボを多用する性格のものでもないのであまりバッテリの容量を不満に感じたことは無い。

発売当初は確か希望小売価格(というか"定価")17万円とかで、「プロ用一眼レフより高いコンパクトカメラ」だったりしてたぶんあんまり売れなかったのだと思うけれど、その後中古市場に流出するようになり前後していろいろなところを省略してコストダウンしたTVS2が出るにいたって中古屋で4万円くらいから買えるようになり、俺の奴もその頃にそれくらいの値段で購入。
新品当時にいじってみたときは「この程度のカメラで17万は高すぎる」と腹が立ったけど4万円でディストーションの無いバリオゾナーを買っておまけにAE/AFのボディがついてくると考えれば非常にリーズナブルな買い物だと思う。大体いつもポケットに突っ込んでカラビナで服やベルトに固定するだけで持ち歩いていたので結構擦れて傷がついているけどまぁよくも悪くもそういう扱いのほうがこのカメラにはあっているように俺個人は思っている。
変なたとえだけどオリンパスペンのうちでペンSやDよりもペンEES2のほうが好き。。というヒトにお勧め。(謎)

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