へたり牛20頭を食用に

中日新聞の記事よりの引用。
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20060209/mng_____kok_____000.shtml

へたり牛20頭を食用に

米農務省のBSE対策報告書

【ワシントン=共同】米農務省の監察官事務所による牛海綿状脳症(BSE)対策に関する二〇〇五年監査報告書で、食肉処理施設十二カ所の一部から、原因不明で歩行困難の牛計二十頭が食肉処理されていたことが七日、分かった。施設では処理前に牛が歩行可能かどうかを確かめる目視検査も十分実施されていなかった。

米国でのBSE対策の信頼性があらためて揺らぐのは確実。特定危険部位の混入問題で再停止した米国産牛肉の対日輸出の再開時期に影響を与える可能性もある。

牛が正常に歩けない状態はBSE感染の兆候ともされ、米政府は国内で初めてBSE感染牛が見つかった直後の〇三年十二月、食用にすることを全面禁止している。

今月二日に公表された監査報告書によると、十二施設のうち二カ所では〇四年六月から〇五年四月の約十カ月間、二十九頭が歩行困難なまま食肉処理されていた。施設の記録から、うち九頭は脚のけがなどが原因と確認されたが、残る二十頭については「ダウナー(へたり牛)」などと記されていただけだったという。

これらの牛は、施設到着時点での目視検査で正常と判定されたが、その後、処理されるまでの間に歩けなくなっていた。

施設に常駐する農務省検査官はいったん検査にパスしたことを理由に処理前の検査を十分行わずに、食肉処理を認めていた。二施設の所在地などは明らかにされていない。

報告書はまた、目視検査の際に三十三の施設では5-10%程度の牛しか対象としない「抜き取り方式」を採用していたと指摘。国際機関はすべての牛の検査を求めており、農務省も〇五年七月に抜き取り方式禁止を決めている。

■牛海綿状脳症(BSE)  異常プリオンと呼ばれる病原体が引き起こす牛の病気。病原体がたまりやすい脳などの特定危険部位を食べると人間に感染する可能性がある。米国では2003年12月に初のBSE感染牛が確認され、日本政府は米国産牛肉の輸入を停止。米政府は安全対策の一つとして歩行困難な「へたり牛(ダウナーカウ)」の食用を全面禁止したが、今回一部での違反が明るみに出た。日本は昨年12月に輸入を再開したが、特定危険部位の混入が発覚、輸入を再停止。報告書は、米国のBSE検査態勢に対する日本の不信を強めた形だ。

このニュースそのものについてのコメントは特にない。というか書いても仕方がない。
ルールは必ず破られるものだ。原罪と言われるものでさえ必ず犯されるし(というか犯すものが多々いるから原罪という概念が生まれるわけで)ルール違反はケシカランと言うことにはあまり意味はないと思っている。

どこで読んだ話かは忘れたが、神戸の震災の後で崩壊した高速道路の橋脚を検分しにいった土木の専門家が、崩れた橋脚のがれきのコンクリートの塊の中に多数の飲料の空き缶などが混入しているのを見て足元の力が抜けてまともに立っていられないくらいのショックを受けたというような記事があった。でもそれはそんなに特殊な事例ではないだろう。ルール通りちゃんとやれば問題ないはずのことでもそのルールが守られないことは日常茶飯事。単に注意力が足りないこともあるし、禁を犯すことでちっぽけな反抗心を表現して(もっとも秘密にしなければ罰せられるから自己満足なんだけど)ストレスリリーフにするためにあえて手抜きをするものもいるし、コストのかかる規制をすればそれを破ることでコストメリットが生じるのでそれを目的に破るものもでて来る。倫理観の上ではそれらはとんでもないことだけど、実際にはそんなのよくあること。変な話、小学校のクラスにはいろいろなタイプの人間がいたけどアレがすべて大人になって世の中に出ているんだから多少の矯正はされていてもそんなに素晴らしく責任感のある人物ばかりの世の中を求めるのは無理だろう。悪いことを言うなら。

それでも自分で自分の分の牛を育ててそれを屠殺して喰う。。なんてことはやってられないから誰かに任せなければならない。肉だけに限らずなんでもそう。コンピュータを作るのは俺には無理だしカメラもそう。できるのはどこの誰が作ったものを選ぶか。。とかせいぜいそのレベルのこと。

他人の心や行動は変えられないし、明日のことは見えないし昨日のことは消えない。
今日、自分自身がすることを積み上げていくことだろう。

それぞれ自分のことに責任持ちましょう。まる

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