行きつけの店が畳まれてしまうとそこであっていたヒトたちとの交流がごっそり抜けてしまうところがいたい。あまりプライベートのことはおたがいに知らず、外での付き合いもしないほうがむしろたまさかそこであった時には気楽につきあえるような気がしていたので(少なくとも俺自身はそうだ)外で連絡をとり合うようなこともあまりしなかったので、たぶんあのヒトとはもう会うこともないかも知れないと思える相手も中にはいる。なんとかして会う機会を作りたい、しばらくしてからおたがいに「今どうよ?」と言い合えるように頑張らねばなぁと思える相手もいる。
店がなくなる。という話を考え出すといつも思い出すのはカフェ・ラブレーとサルーン・コリアスのことだ。ことにコリアスのことについては最後の一週間欠かさずに通いつめて、そこで静かにかわされる古い常連さんの交流を横で見て、最終日天辺を回ったところで「皆様どうもありがとうございました」の声から夜明けまでの更なるやり取りに立ち会った記憶が心に強く残っており、場というものの在り方のひとつの指針としていまも自分を縛っている。TRAUMARISにいた時も、常に自分はコリアスにいた客として恥ずかしくないようにとそうふるまっていたようにいまにして思う。最後までチャックさんにからまれたように、俺はあの場所にある目的を持って通いつめていたように思われている面もあっただろう。男の単騎客が女性オーナーの店に通い詰める理由として誰もが想像する陳腐な理由なのでここではその言葉は書くまい。まぁいくら言葉を並べたところでコリアスを知らないヒトには通じないので、そう思われても止むないかと思っている。
コリアスにいた池田さんの消息をフトしたことから知ってからずっと懸案になっている彼の店への小旅行を春先に行なう算段をつけ始めている。同行してくれそうなヒトが出来たので。まだ確かなことは判らないが。
コリアスは、いつ閉めたのですか?
池田さんは今何処に?
大泉さんは山形?
一番偉いヒゲの方は?
皆、どうしているのか
もう一度、アイスティーを飲みたいな
コリアスの閉店は記憶に間違いがなければ20年ほど前で、コリアスはその二年後に亡くなったそうです。
池田さんはリンク先のストリームヴァレーという店を開きいまもコーヒーを淹れているはずです。大泉さんという方はあの注文をとる役だった方でしょうか。消息は知りません