稜線に陽が落ちると、雲海に富士の山体の影が走る。
これは七合目の山小屋の前で休んでいるときに撮ったもの。写真に写っている二人の女子と何となくつるみながら登ってきていた。といっても一緒に登っていたわけではなく。同じ頃に麓の神社でそれぞれ手を合わせて登り始めたのだけど、向こうは三人の女性だけのパーティだったのだけれどももう一人のペースがすごく速く、二人がどうしても遅れてしまいそれを先の一人が待つカタチでずっと登っていたのにこちらも合わせて登っていたようなカンジ。高山病の予防にはまず最初の一時間を極力ゆっくり登る事が肝要と読んだことがあったので、馴化の意味で二人にペースを作ってもらおうと思い、少し自分のペースで登っては休み二人を待って少し立ち話をしてから「じゃぁ先行しますね」と言ってまた登りを繰り返していた。お連れ様も含め三人は八合五尺の御来光館に宿泊の予定と聞いたけれどもどうしたろうか。七合目のこの小屋についた時点でおそらく俺と先行の女性の間の遅れが20から30分くらい。俺に遅れる事40分でこの二人が到着でかなりグロッキーな様子だったのでちょっと心配だったけど宿の方に電話したり、途中の小屋についてもいろいろ調べて「ともかく今日は行けるところまで行こうと思います」と言っていたので無理はしないだろうと思い「ヘッデンはもう出しておいたほうがいいよ」とだけ言って先行した。俺がこの上の本七合の見晴館の小屋に到着した時点でもう灯りなしで登るにはギリギリの状態だったけど、その小屋には現れなかったから少なくとも八合目までは登ったんだろう。大事はないと思うがちょっと心配ではあった。(もっとも翌日他人の心配なんかしている余裕はないことがあらわになるのではあったが)
