Posts Tagged ‘PTMac & Panotools’

MSN Live search 経由で来たヒトの検索ワードは忍者ツールズのアクセス解析では引っかからないらしい。しかも、なんだかよく判らないワードでうちに流れ着いているヒトが多いようだ。んーむ。

PTMacで流れてくるヒトがいまだに多いのだけど、IntelMacないしはWindowsのマシンで使うならば、PTguiの方が全然速くて高機能なのでそちらを勧めます。にのみやさん[Link]が日本語マニュアル(まちょっと)の整備に取りかかっていらっしゃるようですし...と他力モードで。PPC MacだとPTMacしか適当なアプリがないんだけど、俺の知る限りではPTMacでマージした元画像をQTVRに書き出すためにはQuicktimeVR Authoring StudioとQuicktime Make Panorama2 が最低限必要でこれらはOS9.xまでしか動かないのでOS9起動できるMacintoshかClasic環境が必要だし、もはやApple自身が半分これらのツールのサポートを投げている始末なのでいまから始めるヒトがこれにこだわる理由はまったくないだろう。

 

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APS-C対応 新・対角線魚眼ズーム

これもかねてから噂されていたAPS-Cサイズの素子をカバーする新しい魚眼ズームが発売される。
[新製品] 魚眼レンズ撮影が可能なデジタル一眼レフカメラ専用ズームレンズ
「 smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED (IF) 」

smcp10-17.gif

APS-Cサイズの素子を持つDSLRに適用した場合最短焦点距離の10ミリにおいて対角線画角180度をカバーする対角線魚眼レンズとして機能し、ズーミングする事で魚眼レンズ独特の歪曲を残したままより高い倍率(望遠寄り)の画角に変移する。
どちらかというとパノラマコミュニティ向けのネタレンズ(笑)だけど LensFix & Panorama Tools Plugin にこのレンズのパラメータが収録されるようになればPhotoshopで歪曲と色収差が補正可能になるので、周辺の描写に厳しい要求がある場合の超広角までカバーするズームとしてSIGMAの12-24の強力なライバルになる事はまず間違いないだろう。

旧来の魚眼ズームはKマウントオンリーだったので使いたい場合はペンタのボディを買うしかなかったけど今回の新レンズはトキナーとの共同開発/生産らしいことから他のメーカーのマウントのモデルも登場するのではないかというような噂がささやかれているけれども、もし実現すればあるいは12-24クラスのズームレンズを建築の分野からは駆逐するかも。

VR: 大箱のタコ部屋

先日まで缶詰めになっていたところの思い出深い、某「初台の大箱」のバックヤードのたこ部屋のVRです。(笑)
ADSL以上の高速回線の方は高画質バージョン(4.9MB)でご覧下さい。
低速回線の方は高圧縮バージョン(480KB)が無難です。

出展されている作品数がとんでもなく多かったことと巡回展ということで搬入にかかるパッケージや予備部品まで持ち込まれているためにバックヤードがパニックだったのですが、あまりにパニックだったために普段の部屋ではなく別の部屋があてがわれていたのでかなりきれいに写ってはいます。ほんとはもう少し悲惨なことになっているはずなのですが。
まぁでもどんなギャラリーでもコンベンションでもあるいはホテルのバックヤードでもだいたいこんなもんです。

基本的にここでは機械製品も単なる一台分の部品セットでしかなくMacとかも装置に組み込むために基板単位に分解されて特製のケーシングに入れることは日常茶飯事。熱のために起動しなくなったHDDを分解してサーボ回転に達するだけの駆動力が無くなったモーターを指で回して「行け!行くんだ」。。とかいいながらデータを吸い出したりとか。
まぁそんなもんでしょう。機械なんて。(謎)

書出し中

今バックグラウンドで大箱のデジタル撮影分のデータをバッチ処理している最中。モナカではなくサイチュウ。(謎)

残り100shot強まで来てるのであと二時間以内には画像化は完了する見込みでその後はVRで撮影した分の処理でPTMac/ PhotoshopCSの世界。せっかくCS2にしたしPTMacも16bitでの処理に対応しているので16bitでやってもいいのだけれども、eMacの実RAM1024MBの壁があるので大サイズのパノラマを処理する時には16bitだと二回に分けて出力しなければならない。(というような気がする)大した手間ではないのだけれども実際問題Photoshopに移してからあとに16bitの優位性が高いような作業をするわけでもないので8bitでもいいのかな。。とかいろいろ考えている。まぁ最高画質を目指すならQTVRmakePanorama2の直前まで(リサイズまで)16bitで行くにこした事はないのだけれども。

可能な範囲をすべて16bitで処理してさらにリサイズの前にガウスをかけてから縮小。。という山田さんのところで話題になっていたtipsをも利用した場合にどれくらい結果が向上するか。。という事はいずれ検証しなければならないと思っている。VRの見え方自体はタイルイメージデータからオンサイト?でQuicktimePlayerが生成しているものだと思うのでそこにシャープをかける事はできないから如何にしてそこまで「ボケのない劣化の少ないpixelデータ」を渡すかということにかかっているわけだから。

付言すれば

VR用の雲台には当然のように回転角を示す目盛りが刻んであるんですが(フツーの雲台にもありますけどもっと正確な)大抵の場合それがフツーの雲台と同じく雲台の上面に刻んであり上からしか目視できません。。。ということは、メダカよりも低い位置でしか構えられないんです。

でもそれでは例えば塀の上からの視角とかそういう捉え方ができないんで理想をいえば、フツーの上面にある目盛りのほかに雲台の回転部側に角度目盛りを切って、三脚に固定するベース側にフリー回転できるリングをつけてそこに指標を刻んでおけば、手の届く範囲の高さであれば頭よりも高いところからVR撮影ができることになります。
まぁ。。フツーの三脚の雲台座に自分で目盛りを描いてもいいんですがあまりカッコヨクはないのでそういうものをどこかで製品化してくれないかと思ってます。
よろしく。(謎)

パノラマVR機材

うちで使っているパノラマVR用機材について書いておこうかと思います。倒置法気味ですが、今ラボの帰りにショップに寄っていきたいところがあっていつもの外苑前スターバックスにいるところです。

出先ですし写真もないんで口で説明しますけど、俺の使ってるのはベルボンのマクロスライダーとストロボをバイカメラマウント刷るためのL型のステーです。(笑)要はカメラを縦位置に保持したまま三脚座とモーダルポイントの間のX軸Y軸のオフセットをシフトできさえすれば何でもいいんです。それで最低限の支持剛性があれば。
マクロスライダーは高校一年のときに買った骨董品ですし、Lブラケットも部屋の隅に転がっていたスクラップから剥がしたもんです。その程度のものでもまぁ理屈さえ理解していれば何とかなるもんです。もう少しきちんとできたそれなりの機材が欲しいのも事実なんですがね。特にマクロスライダーが重すぎるし。

元気があったらそのうち写真付きで紹介しようかと思います。

SIGMA 12-24ズーム

今日のパノラマ撮影では実戦としては初めてシグマの12-24ズームを使った。
やや大振りのレンズだけれども決して全長が長過ぎるというわけでもなく、ズーミングによって前群が大きく動くタイプ(ペンタの16-45はこれ)では無いのでズーミングによるノーダルポイントの移動もごくわずかであり、撮影ポジションや仰角俯角によるフレーミングの自由度があまり無いパノラマVRにおいては余計なものの写り込みを避けたりする目的に強みを発揮する。ズーミングとは別にもうひとつノーダルポイントが移動する要素であるフォーカシングに伴うレンズの繰り出しも、インナーフォーカス方式であるからほぼ無視できる。

今まではパノラマを撮影する日には古いタムロンの17ミリ(アダプトールマウントの奴)を持ち出していたけど、シグマのこのズームがなんとかうちのパノラマ機材のシフト幅で間に合う事に気がついたのでこちらに移行しようとしている次第。もともと建築などで超広角の画角が求められるときのためのレンズなので、これに加えて水準器とパノラマ用の機材をカメラバッグに追加して持っていくだけでビューカメラでも撮れないような広角やパノラマが撮れるようになればまさに渡りに船。果たしてうまく行きますかどうか。

PTMac: コントロールポイントが打てない場合

例えば一様な表面の壁などでそのまま撮影したのではコントロールポイントが打てないことがわかっている場合には、テープなどでマーキングしておいてそれを目印にコントロールポイントを打てばパノラマの合成まではうまく行くので、Photoshopでの作業段階でそれらのマークを消してしまえばよい。もっとも最近PTMacにバンドルされているヘルパーを使えばパターン認識でコントロールポイントまで自動で処理できてしまうみたいだけど。(テストしていないのでどの程度の精度があるのかは知りません)
マンフロやカイダンの奴みたいにクリックストップで一定の角度で正確に撮っていけるようなパノラマ専用ヘッドを使って撮ればそもそもコントロールポイント頼みはしなくても大丈夫なんだけど。この手のヘッドがあればバッチ処理でも可能なくらいだから。

コントロールポイントが打てない例として「空」とか「海」があるけど、この辺りはもうどうしようもないので空の場合であれば雲が動かないうちにババッと全周を撮りきってしまうしか無い。函館山の奴はその方法で撮ってピッチを補正パラメータに含まないようなセッティングにして下半分だけのコントロールポイントを使って処理しています。山の稜線とかは使っているけど。海は。。もうどうしようもないだろうと思います。撮ったこと無いですけど。もしも砂浜などが手前に無いのであれば専用ヘッドを使って正確な角度で撮っていき数値入力で合成するか、あるいはプレビュー画面で数値を手入力しながらつながり具合を見て適正値を割り出していくか。。の二択になります。波は絶対に動くので。

VR: 名和晃平LiveDrawing@TRAUMARIS

2004年の6/30日に断定バーで行なわれた名和晃平によるLiveDrawingの記録のVRです。
ADSL以上の高速回線の方は高画質バージョン(10MB)でご覧下さい。
低速回線の方は高圧縮バージョン(729KB)が無難です。

このときは全然VR撮るつもりなしで行って突然やったので、水準器もなく撮影もISO1600設定で撮っているんでちょっと画質が荒く、ノイズが多いことが原因でデータサイズも大きくなってしまっています。(VRの圧縮方式にPhoto-JPEG圧縮を選択しているためだと思う)

Really Right Stuff: Omni-pivot package + Pano Elements package

某新藤さんのサイトの紹介記事を見てReally Right Stuffのサイトを見に行ったところ表題のエキップを見つけていまかなり猛烈に食指が動いている。

しばらく前から Vertical Panoramic Photo 。。というか要するに水平パンではなく垂直パンのパノラマが撮りたいと思っており、そのためにはノーダルポイントを水平軸に載せてパンできる機材が必要。。ということでマンフロにはないしカイダンの奴は高すぎるし。。と逡巡していた次第。そこへ持って来てコレを見て興味津々というわけ。

分解してコンパクトに収納できる点と必要以上のデタントなどがなさそうなのはいいかもしれない。逆にLプレートが折畳式ではなくて組み立て式なのはどうかとも思うけど。
Vertical Panoramic が撮れるようになれば撮影位置を確保できれば4×5でも撮れないような歪みのない高層ビルの写真とかが撮れるようになるし、同様にとんでもなく横長で一望できないような構造物も撮れるようになるのでインダストリアルや建築の分野で仕事するヒトにとってはそれなり以上の意味があるはず。

パノラマ技法の応用はこのサイトでもちらっと触れられているようにデジタルカメラとPCの組み合わせが普及してフィルム時代に較べて格段に進歩した。バブルの頃だったらうちのeMacで処理しているくらいの演算をやるために一晩のリース料が100万円。。とかそういうマシンが必要だったけどいまはホントにちょろいマシンでも(メモリさえ積めば)何とかなるし撮影からデジタルだからスキャンフィーも要らなければ時間も取られない。
ビジネスとして考えた場合には実は問題もあって、それは端的に言うと、「パノラマ技法を使えば簡単に撮れる被写体/表現」=「通常の写真技法では絶対不可能な被写体/表現」なのでそれを客先が求めていたとしても写真屋には発注が来ない。。っていうこと。(笑)てーか、まず相談も来ない。
オンラインで公開されているQuicktimeVRは回線速度の問題もありあまり高解像のデータのものがないからそれを目にした人たちはVR技術っていうのはあまり細かいところまでは表現できないweb向けに限定した技術なんだ。。という風に先入観を持ってしまってキワモノ扱いになってしまっているという側面もあると思う。まぁ実際にグリグリ回してみるのは紙媒体とかでは不可能でPC前提ではあるけど、それにしたって回線速度も上がっているから、PCの能力をある程度要求はするけど元画像のサイズで言って16000から24000pixel幅とかそれぐらいのものから書き出せば訴求力のある表現は充分にできるはず。

まぁ「啓蒙」というつもりは更々ないんだけど、そういう意味でともかくまずQuicktimeVRとかパノラマ技法とかそういうものを知ってもらおうと思ってこのweblogでも何回か紹介しましたし、コレからも継続していろいろなところを撮って行こうと思っています。
併せて、先に述べたようにまずは「写真屋に頼めばこういうものが撮れる」っていうことを客先も含め多くのヒトに知ってもらわないとビジネスとして成立しないんで、より多くの写真屋がこの技術をある程度習得することが肝要と思っています。もしも興味のある方がいらっしゃれば基本的な撮り方やソフトウェアの使い方は俺の出来得る範囲でよければ教えることは出来るので、コンタクトしてみて下さい。
俺自身もコレに手を染めたのはとある必要があって検索して調べ泥縄でものにしたに過ぎず、その後あまり突き詰めていないのであまり上手ではないですがとりあえず始めるのにどの程度の道具でどこを押さえればいいかとかそういうことはむしろ本格派でない分把握しているかもしれません。(謎)

まぁ。よろしければ遠慮なく。

VR: 函館山山頂より函館市街

先日リンクした東芝エレベータのサイトに使われているのと同じ元データから新たにフルサイズのVRを書き出してみました。これはとりあえずサムネールね。

例によってより大きなデータは下のリンクに置いてあります。
ADSL以上の高速回線の方は幅12000pixelのパノラマ画像を元にした高画質バージョン(5.3MB)がヨサゲだと思われます。
ISDNやモデムなどの方は幅3000pixelのパノラマ画像を元により圧縮率を高くした高圧縮バージョン(436KB)のほうが軽いので無難でしょう。
前回のBarHBの奴と同じ圧縮設定なんですがなぜかサイズが倍近くなってますので気合いがはいると思います。(謎)まじめな話。回線速度だけの問題ではなくてメモリが少ない環境とかだとシステムが不安定になるなどの障害が出るかもしれません。ご注意ください。(正直不安です。。)

例によってQuicktimeの説明ですが、操作はムービー上にポインタを持って来てプレスダウン(マウスをクリックしてそのままホールド)したままで視線を移動したい方向にマウスを動かして下さい。(少しでいいです)controlキーを押すとズームアウトし、shiftキーでズームインします。

半島部の真ん中に見えるひときわ巨大なレンガ色の真四角のビルディングが函館市役所なんですが。このビル、取材に行ったときは正面の函館駅(左側プラットフォームの屋根が複数あるところ)から歩いても至近でさすがに便利な場所にある。。と感心したんですけどいまこうやってみると背中にしょっている反対側の海岸のほうが近いんですね。(笑)さすがに一番近いところで海と海の間が900メートルしかないというだけのことはあります。
取材班が宿泊したホテルもしっかり判別できて当事者としては結構感慨深いものがあります。

PTMac: 覚え書き

結局アップデートもかねて最新版PTMac3.0(V55)をインストール。アップデート前に以前のバージョンのPref書類はすべて捨てて再インストールして現在試運転中。

インターフェースがずいぶん変わっているために普段いじらない設定項目もいろいろ操作しているので気分的には二年ほど前に最初にいじった頃に近い感動(というか苦闘?)がある。
せっかくなので以下覚え書き。

  • コントロールポイントが飛び跳ねる問題はPrefの壊れた結果らしい。捨てて再起動すると戻ると思う。原因はコントロールポイントを打ったあとでソートオーダーを変更したりソースイメージを変更したりしてパラメータの関連付けがおかしくなるような操作をしたことによる。
  • Optimaizerを走らせた結果イメージがとてつもなく変形して場合によっては逆立ちしてしまうような場合にはFOVの換算がむちゃくちゃになっていることが多い。Focal Lengthの設定をチェックすべし。
  • Ver3.0ではプレビューも最終書出しパノラマと同じサイズで行なわれるようになったので少し時間がかかる。処理自体が高速化しているのでまぁ決定的な不都合はないけど善し悪しではある。プレビューの精度は上がっているので相殺というところか。
    うそでした。いままでのインターフェースは廃止されてかわりにスライダーでプレビューの大きさを設定するようになっています。これなら納得。

ひとまず。

VR: BarHB

先日まで芋洗坂で営業していたバー「HB」のQicktimeVRです。
データサイズは約150KB。

より大きなデータは下のリンクに置いてあります。
ADSL以上の高速回線の方は幅12000pixelのパノラマ画像を元にした高画質バージョン(3.6MB)がヨサゲだと思われます。
ISDNやモデムなどの方は幅3000pixelのパノラマ画像を元により圧縮率を高くした高圧縮バージョン(308KB)のほうが軽いので無難でしょう

QuicktimePlayerの操作はムービー上にポインタを持って来てプレスダウンしたままで視線を移動したい方向にマウスを動かして下さい。(少しでいいです)controlキーを押すとズームアウトし、shiftキーでズームインします。

函館山パノラマ書き出し中

函館取材のパノラマ分を書き出している。

屋外風景のように上半分(水平線より上)にコントロールポイントを打つことができる標的が少ないパノラマ撮影では、場合によりoptimizerを走らせるとpitch(カメラの前後への傾きのパラメータ)が大きく変化するような補正がかかってしまい、撮影時に水平を取っているにもかかわらず画面が大きく波打ってしまうことがある。これを防ぐにはあらかじめPanoramaEditerでSourceFileを開きpitchを補正して水平線を一致させておいてから、Optimizerを走らせる時にpitchの補正を行なわない設定にしておく。(pitchを保持する)
そうすると。大きく波打った変なパノラマができるのを回避できる。

撮影時にどんなに正確にモーダルポイントを設定してカメラの水平垂直に気を配ったとしてもこれを知らないとPanotool系のアプリではこの現象を回避できないので一応まめ知識として書いておく。

見上げ、見下ろし

そういえば極端な見上げとか見下ろしって実際に撮ったことはないな。パノラマで。

撮影種目としてはわりと要求頻度が高そうなものではあるからきちんとデータを持っておいた方がよさそうだ。今度やってみよう。